ドラえもん 2012/10/4


ドラえもんが歩かなくなりました。
3歳の女の子は悲しくて、お母さんに歩かしてとせがみます。
お母さんは困って、こっそりとおもちゃの病院に持ち込みました。

 ぬいぐるみの修理は結構面倒です。ムーブメントを取り出すのに縫い目を解く必要が多々あるからです。我々の裁縫の技量からすると、元通りに復元するのは至難の業です。従って顔や頭とかの造作が微妙なところは避けて、少々のほころびは目立たない部位を探して切開することになります。今回のドラえもんは 1.5cm くらい背中を切開するだけでムーブメントが取り出せました。

 簡単な故障でした。モータとギヤボックスをつなぐ丸ベルトが外れただけでした。
ベルトを再び装着して問題なく動くことは動きましたが、おそらくこのままでは今回の脱落と同じ原因で再びプーリーから外れることは間違いありません。

プーリーを良く調べてみると、モータ側もギヤボックス側も軸方向に結構ガタがあります。
モータ側で 0.6mm 、ギヤボックス側で 0.9mm のガタです。従って最大 1.5mm のズレが発生する可能性があります。丸ベルトの太さが直径 1.3mm ですので、最悪でズレがベルト径を越してしまうことになります。まあこの辺がベルト外れの原因ではないかと考えます。

 対策をいろいろ考えたのですが、結局小プーリーの周りにベルト脱落防止用バリアを取り付けてみることにしました。ベルトがプーリーのふちを乗り越えて脱落するとすれば小プーリーのAの部分が引き金になります。
 この部分でバリアが少しでもベルトのふちへの乗りあがりを防止できれば対策になるだろうと考えた結果です。
 まあ気休め程度のものかもしれませんが、何か処置をしないと再発防止を怠ったような気がするものですから。