ラジコンカー
駆動軸ギヤの空回り 2012/10/30

 

 ニッサンGT-R のラジコンです。車軸駆動用ギヤが空回りしています。
 症状的にはモーターは回るが、無負荷(手で持ち上げた時)では車輪が回るが、床に置くと動かない状態になっています。
 

 ギヤは径2.5mm の車軸に(ローレット状の刻み目を入れて、約2.7mm の径に膨らませて)圧入してあります。
 簡単な方法だけに、ひとたびギヤが空回りすると交換以外に修復方法が見あたりません。
 しかし代替ギヤを手配すると必要個数が1個なのでひどく割高となり、無償修理の原則が立ち行かなくなります。

 車輪の駆動系は左図の様なシンプルなもので、空回りしているギヤのところでなんとかするしか無いようです。
 そこで思いついたのがキーを入れる方法です。当然径2.5mm の軸にキー溝を切るわけにもいきませんから、キーに相当するものをロー付けしてしまおうと考えました。

  手元にあったゼムクリップの太さが 0.8mm と手ごろだったので、これを切って車軸にロー付けしてみました(写真左)。
 熱で軸が歪むかのではないかと少し心配でしたが、目で見る限りは変化はないようです。
 まあ高々 700℃前後の熱を短時間かける程度ですから心配するほどのことは無いのかもしれません。

 ギヤの軸穴にのこぎり(刃厚 0.54mm)でキー溝相当の切り込みを入れ、キーをロー付けした軸を圧入しました。
 とりあえずはギヤはしっかりと固定されました。しかしギヤの下穴は軸のローレットが空回りする程度に広がっているので、あまり強固には固定されていません。
 本来なら止め輪を使ってギヤの移動を防止すべきでしょうが、ここでは省略です。従って軸方向の強い力を受けるとギヤが横ズレする心配は残る結果とはなりました。