アンパンマンのパソコン
印刷配線の修理 2012/11/1









 アンパンマンのパソコンで <ON> キーが働かなくなり、パソコンが起動しなくなりました。

 原因は単純で、<ON>ボタン用配線の一部が腐食して導通不良となっていました。
 原因は簡単ですが対策は容易ではありません。印刷配線はハンダ付けが出来ないとは聞いていましたが、実際にやって 見ると確か にダメでした。ハンダが付かないばかりか、基材のシートにみごとに穴があいて失敗に終わりました。
 いろいろ考えた末に、銅線を別に敷設してしまおうと思いつきました。片側はコネクターなので、銅線の端を薄く 延ばして おけば上から押さえ具で共締めできます。押しボタン部は短絡電極に銅線を貼り付けておけば、上から導電ゴムで 押えられるだけなので支障なさそうに思え ます。

    

 0.2mm のエナメル銅線を上の写真のように敷設してみました。銅線の端は叩いて薄くしました。各々瞬間接着剤で パタンに接着したあと、表面を磨いて銅を露出させています。
 とりあえずこの処置で<ON>キーは働くようになりました。一応この方法でも修復できることは分りましたが、 導通不良となっていたのはほんの一部です。ペイント感覚で塗れば導通するようなものがあれば簡単に修理できるのになあと 思った次第です。 

 世の中には、導電ペーストとか導電塗料などというものがあるようです。しかし導電ペーストは温度を上げて 焼成する必要があるようで、どうも製品に組み込まれた部品を修理するのは難しそうです。
 導電塗料は、使用例を見る限り静電シールドなどの用途にかぎられ、電気配線に利用できるものかどうか分りません。 いずれにしてもこの方面の知識は乏しいので、いろいろ研究しておく必要を切に感じています。