折れたところを接着すれば簡単に修復できそうですが、なにしろヘッド部が重い上にかなりのスピードで回転するので重心の偏りによるブレも懸念され、
突合せ接着強度に心配があります。
それやこれやで接着をあきらめ、スリップリングに円筒を接合して、これをヘッド部に挿入する方法に変えることにしました (写真左)。
この方法で問題になるのは、この改変スリップリングの軸中心にモータシャフト用の穴を通す必要がある ことです。
リングの内径とモータシャフト径にピッタリ合うパイプが手に入れば問題ないのですが、これもなかなか難しい注文です。 たかが穴の問題ですが、我々にとっては軸の中央に穴を正確にあけることは至難のワザなのです。
いろいろ考えた末編み出したのが左の方法です。円筒の両側にボールペンの樹脂先端部を挿入し、中心にモータシャフトと 同径の ロッドを貫通させます。その上で円筒のスキマに接着剤を充填してしまうという方法です。
接着剤が硬化した後でロッドを抜き、ボールペン先端部は円筒端でカットしてしまいます。 この方法は結構うまいことゆき、 気持ち良くシャフト穴が
円筒の中央に開通しました。以上で修理は完了です。
動かしてみると、ヘッドに無視できないブレ振動が発生しました。LEDが片側に装着されている事などが原因でしょう。 鉄片の ウェイトをヘッド内部のあちこちに場所を変えて入れてみて、一番良さそうなところに固定して改善をはかりました。
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