クレーンゲーム by hi
2013/4/23

 おなじみのクレーンゲームです。
 いくつかのトラブルが発生しています。

1.横とびらが無くなっている
2.時々動作シーケンスがおかしくなり、正常に起動しないことがある
3.アーム部分のリンクが欠損して、正常にアームが開かない

[1] まず横とびらはアクリル板を接着することで修復。
[2] 時々シーケンスがおかしくなるのは、クレーンが掴んだワークを出口で検出するセンサーが正常動作しない場合があるためで、これを修正。(注記)


[3] 少々面倒なのがアーム部分のリンク欠損でした。左右同じリンクでアームを吊っていなくてはいけないのに、片方無くなっていました。写真では仮にワイヤーで吊ってみています。
 そこで同じような色と厚さのプラスチックを探してきて、同じようなリンクを制作しました。
(下の写真右側。)


 このリンクの修復は結構うまいこといって、動作も上々でした。  以上で修理完了です。

(注記)センサーの動作原理は、LED投光器の光をCdS素子で受光し、ワークが通過するとこの光が遮られて CdS の抵抗値が上昇することを利用しています。
 通常ですとワークは有りませんから、受光によりCdSの抵抗値は低くなりON状態になっています。ところがCdSの抵抗値が十分に低くならず、ON状態にならない場合が発生したようです。この場合には、既にワークが存在すると認識されるので、インターロックにより正常動作が起動せず、とりあえずシーケンスを終了させてしまうのだと考えられます。
 調査したところLED投光器の表面に汚れが見られたのでこれを清掃。CdS受光素子の感度が少し低下しているようなので、 100KΩの抵抗をパラレルに 入れて CdS の見かけ上の抵抗値を少し下げてみたところ、どうやら誤動作は無くなりました。(要するにCdSの抵抗値変化がこれまでより鈍くなっても、ある段階で強制的にONにさせようということです。)

この項の原稿は<hi>さんから頂きました。