導電塗料を試みる
2013/5/27

 導電塗料で、小容量で入手できる手頃なものを見つけたので購入してみました。
  前々から欲しいとは思っていたのですが、熱処理が必要だったり、購入単位が大量だったりしてなかなか 良いものがみつかりませんでした。

  プラスコート
  銀銅導電塗料タッチアップペン
  Polycalm PTP-1202G 15ml/1,785円
  1液型ポリエステル樹脂・常温硬化(6時間)
  表面抵抗値 0.15Ω/sq以下  50μm

  

 プリント基板の割れが原因で配線のパタン切れをおこしたおもちゃがあったので、さっそく導電塗料による修復を試みました。
 たてに並んだ6ヶ所のパタン切れヶ所の絶縁塗料をきれいにはがします。そこにタッチアップペンで導電塗料を塗るのですが、何分パタンが密集しているので一本ずつ分けて塗るのは少々無理のようです。
 そこで一筆で6本のパタンを横断して導電塗料を塗ってしまいます。その後、10分くらいして塗料がべたつかなくなってから、パタンの間の塗料をかき取って取り除きました。

 さらに最後に念のために、パタン間の絶縁塗料も一掻きかき取ってパタン間の絶縁を確保しておきます。
 以上の処置でおもちゃは完全に修復できました。パタン一本ずつハンダ付けするのに比べるば、はるかに簡単に事が済みました。これなら使えそうだという手応えを十分に感じた次第です。

 今回は手間さえかければハンダ付けでも修理可能でしたが、フレキシブル配線基板のようにハンダ付けが不可能なケースでは、導電塗料は絶大な威力を発揮するのではないかと期待しています。