アンパンマンカー 平成24年2月

 左の写真は内部を見ていますが、左下の部分がギヤボックスになっていて、歯車が 2個不足しています。
これは患者さんが自分で不具合点検をされた際に紛失してしまったということです。
 歯車はモジュール 0.5 系のものなので、手持ちのものを組み合わせて何とか工面しました(写真下)。

 このおもちゃのそもそもの故障原因は、じつはモータ軸に取り付けられたピニオンギヤの割れにありました 。  これと同じ故障は、じつに多くのおもちゃの故障で見受けられます。モジュール0.5 歯数8のピニオンでは、 歯車の底とシャフト穴との厚みが 0.5mm しかありません。このシャフト穴にモータ軸 が圧入されるうえに、おもちゃを動かすための外力が加わるわけですから、容易にピニオンが割れてしまうのです。ギア 素材の基本的強度不足です。

これの対策として、右上の写真を拡大したものを左に示しますが、ピニオンにリングをはめ込んで補強す るのも有効な方法のひとつです。これならば、一度割れた歯車でも再生使用できます。

リングの制作方法は少々問題です。適当な真鍮のパイプなどがあれば申し分ないのですが、ここでは真鍮 の薄板(0.3mm)を使用して制作しています。歯車に圧入出来る程度の内径のリングをロウ付けで制作しました。 リングを圧入したのち、エポキシ系接着剤でリングを歯車に固定しています。