右足のひざ関節を負傷したフィギュアです。関節軸から先端が折れたものですが、この関節には ラチェット機構が組み込まれているため、先端に大きな力が掛かります。そのため折れた先端部を単純に接着するのでは 強度不足は明らかです。
そこで残った関節部をくるむようなキャップを金属で制作して装着することを考えました。 真鍮の薄板を使用してロウ付けで制作し、接着剤で固定したものが左図です。2本の電線が飛び出していますが、 これはフィギュアの胸のランプを点灯させるためのものです。
足の部分の断面を左に示します。 キャップは青色に着色してあり少々見にくいですが、具合良く収まったのが分かると思います。この足の部分 には、ラチェット機構やらランプ用電極などが組み込んであり、結構複雑な構造になっています。
以上で完成です。 蛇足ながらこのフィギュアについて少し調べたところ、おもちゃメーカーの タカラ唯一のTV特撮もののヒーロー「魔弾剣士 リューケンドー」とのことでした。全国ネットでは なかったためあまり知られていないキャラクターです。 (タカラは現在タカラトミーとなっています。) 2012/5/30